お正月に、ちょうど赤い実を実らせる「万両」は、お正月のお花やおめでたい席に好まれます。
自分で育てても、手間がかからず、お花の少ない時期に、明るく華やかな実をもたらしてくれます。
葉や実、幹のバランスが優れていることから、「万両」と言われるに値するお花なのではないでしょうか。
その万両の魅力に迫ります。
「万両」のいけ方
「万両」は、長く伸びた幹を活かし、緑色の綺麗な葉やまとまっている赤くなった実を見せるように活けるのがおすすめです。
幹を短く切り過ぎてしまったり、葉や実を間引いてしまうのは、万両らしくなくなってしまいますので、素直に真っ直ぐにいけてあげるのが良いでしょう。
もっと知りたい「万両」について
万両の科属
サクラソウ科ヤブコウジ属。
万両の系統
常緑低木樹。
万両の自生地
インドから東アジア地域を中心に分布します。
万両の歴史
江戸時代には栽培がされており、園芸ブームにより、園芸品種が増えました。
万両のお花の名前の由来
千両とともに景気のよい名前ですが、千両よりも赤い実が多く鈴生りになることから、万両と言われています。ちなみに、千両とは全く別の種類の植物です。
万両の自生場所
現代では、鉢植えなどを購入するのが普通なのかと思われますが、林の中などの半日陰の場所に自生します。

写真は、人里離れた畑のある山の上の、木の足元にありました。人が手を加えたものでない、今では珍しい自然種です。
万両の幹と枝と葉
幹から小枝が伸び、新しい葉が出て、花が咲き、実をつけて、古い葉が落ちて、小枝が枯れて、幹が伸びるという毎年の繰り返しで、中心の幹がほんの少しずつ伸びていきます。
万両の樹高
約50センチ~1メートル程。
万両の葉

常緑樹とはいえ、古い葉は散り、新しい葉が出てきています。
万両の開花時期
お花の開花時期は、6月下旬~7月上旬です。

万両の花の色
万両は、小さな白い花を咲かせます。
万両の特徴
葉より下に隠れたかのように実がまとまってなるのが万両です。葉より上に実がそれぞれになるのが千両です。
万両の実が付く時季

実がつくのは、10月頃。まだ緑の実です。

少し赤くなり始めた状態です。
これから少しずつ赤く色付き、12月には真っ赤になります。

2月下旬でもまだ綺麗な赤でした。
万両の栽培方法・注意
半日陰を好みます。なるべく直射日光の当らないところで育てましょう。
手のかからない万両ですが、何年もして幹が伸びてしまって、葉や実と幹のバランスがよくなくなったら、「とり木」をします。「とり木」は5月頃にするのが良いでしょう。
「万両」の品種
◆シロミノマンリョウ
実が白い万両です。
◆キミノマンリョウ
実が黄色い万両です。万両らしくありませんが、黄色の実も綺麗です。


万両のおすすめの逸品
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