ここではお花の本には載っていない、こでまりを綺麗に見せるためのコツやこでまりを長持ちさせるための下処理の方法やこでまりの扱い方やいけ方・飾り方のコツなどの情報をお伝えしていきます。
こでまりのいけ方・飾り方のコツ

こでまりのいけ方・飾り方のコツ
「こでまり」は、春の枝もの。木もの(枝が木)です。
いけばなでは、春のお花の時期、お花が終わった後の新緑の時期、紅葉の時期を長い期間使われます。
「こでまり」は、弧を描くように垂れて咲くので、垂れるイメージの時には、とても使いやすいお花です。タメ(自分が枝を出したい方向に曲げること)は効きません。無理に触ると折れます。自然のままの姿をいかしていけてみましょう。
また、いける時には、花の向きが天を向くように注意しましょう。
分かれ枝はなるべく落とさず、2方向や3方向に幅広く向くようにいけるとこでまりの良さが出ます。
こでまりの水揚げ
「こでまり」は、水揚げがあまり良いとは言えません。切り口を斜めに切り、十文字にも切って、水揚げをよくしてあげましょう。
こでまりのおすすめの花器
「こでまり」は、垂れるお花ですので、壁掛けの花器に数本挿して飾ると綺麗です。また、茎が細いため、口が広い花器は安定しません。
こでまりを綺麗にいけられる素敵な壁掛けの花器を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

もっと知りたい「こでまり」について

こでまりの別名
別名は「スズカケ」。
こでまりの原産
中国原産。
こでまりの科属
バラ科シモツケ属。落葉低木樹。
シモツケやユキヤナギなどが同じ仲間です。
こでまりの歴史
日本では、江戸時代初期より栽培が始まり、現在では北海道から九州まで、日本全国で栽培されています。
こでまりのお花の名前の由来

「こでまり」は、花の形が小さい毬に似ていることから、このように呼びます。この小さな花の集まりには、いくつのお花が咲いているのでしょうね。
こでまりのつぼみ


こでまりの開花時期
開花は4月。
こでまりの花びら

通常は、一重咲きで花びらは5枚です。

こちらはとても珍しい八重咲きです。
こでまりの栽培方法・注意
日当たり、風通し、水はけの良い場所を好みますが、半日陰でも十分に育ちます。乾燥を嫌うため、庭植えの場合は、腐葉土を土に混ぜると良いでしょう。
花が終わったら、毎年1年間に伸びた分を刈り込みして、樹形を整えましょう。毎年しっかり伸びてきてくれますので少し長めに刈り込んでも大丈夫です。古い枝は、地際から間引くように切り取ってください。
株分けは早春に、根が付いている枝を3本以上まとめて行います。
肥料は、春に与えてください。
「おおでまり」との違い
「こでまり」と似た名前で「おおでまり」というお花があります。
単純に考えると、「こでまり」の大きなお花が「おおでまり」なのかと思いがちですが、全く違うお花になります。

おおでまりは、レンプクソウ科ガマズミ属になります。
別名「テマリバナ」。
日本原産のヤブデマリの園芸品種です。紫陽花が小さくなったようなお花です。
同じく、紫陽花が小さくなったようなお花で「ビバーナム」というお花があります。おおでまりとビバーナムの違いは、葉です。おおでまりの葉は紫陽花のような楕円形ですが、ビバーナムは、手のような形の葉です。
似ている名前や形はあれど、どこかにそのお花の特徴があるので、見つけてあげるとわかりやすいですね。
明日はどんな手仕事する?

お花をいける時には、そのお花の特徴を見て、それを活かしながらいけるのが、一番綺麗にいけられるのですが、このこでまりは、難しいです。
花の向きも綺麗な方向でいてほしいですし、枝の方向も綺麗に見える方向をいかしたいし、短くするとこでまりらしくないし。すべての見極めが大切です。
ただ、上手にいけられると、とても可愛くて、女性らしいお花であることに間違いありません。
枝物のお花は、どのお花も見極めがとても難しいのですが、それができるようになると、いけ方も上達します。それぞれのお花を観察して、お花と向き合ってみてください。そこに答えがあります。その答えの先が上達です。頑張りましょう。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
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