「水かけ菜」は、静岡県御殿場市や小山町の名産で、田んぼの裏作として作られています。「水かけ菜の漬物」は、水かけ菜がとても甘く、地元でもとても人気があります。
そんな「水かけ菜」の人気の秘密に迫ります。
もっと知りたい「水かけ菜」について

水かけ菜の原産
静岡県御殿場市、小山町。
水かけ菜の産地
静岡県御殿場市と小山町など、富士山周辺でしか作られていません。
水かけ菜の分類
よく「水菜(みずな)」と間違われる方がおりますが、全くの別物となります。見た目は全然違うので、すぐにわかります。名前が似ているだけです。
水かけ菜の科属
アブラナ科アブラナ属。
水かけ菜の歴史
明治19年(1886年)に新潟から持ち帰った「とう菜」から栽培方法を習い、広がったとされます。
水かけ菜の名前の由来
富士山の豊富な湧き水をかけ流しながら育てることから、「水かけ菜」という名前がついたとされます。
水かけ菜の旬
生の野菜としてもお漬物としても出てくる旬は、1月中旬から3月上旬です。
水かけ菜の特徴
水かけ菜は、収穫して2時間で水が下がってしまうため、生ではほとんど売られず、塩漬けにしたもののみが販売されるのが特徴となります。
水かけ菜を手に入れる方法
「生の水かけ菜」は、2時間で水が下がってしまうため、すぐにダメになってしまうので、あまり出回りません。ただし、御殿場のファーマーズマーケットや道の駅「ふじおやま」には、時期は非常に短いですが1月下旬頃に並ぶことがあります。
「水かけ菜の漬物」は、御殿場のファーマーズマーケット、道の駅「ふじおやま」、道の駅「すばしり」、お土産物屋さん、スーパーマーケットなどでも、たくさん販売されております。人気があり、すぐに販売が終了してしまうため、販売される期間は短いのでご注意ください。
水かけ菜が育つ姿
水かけ菜と湧き水
水かけ菜は、富士山の豊富な湧き水を利用して作られています。
雪が積もり水道管も凍るほど寒い御殿場小山地区としては、富士山の湧き水が13~14℃であることはとても温かく、水かけ菜の栽培には異例なくらいの最適な資源となっています。
地上に出ている水かけ菜自身も、自分が凍らないために糖度を増やすため、寒い地域で作られる野菜にもかかわらず、非常に甘くなります。これが水かけ菜が美味しい証拠です。
水かけ菜の栽培の1年
水かけ菜は、米作りの裏作として作られます。
稲刈り後の水田に高畝を作り、10月上旬頃に種を蒔き、12月初旬から水を入れ、年が明けると収穫です。
収穫が終わると、また米作りの田んぼへと戻ります。
水かけ菜の収穫方法
根を残し、下から10センチくらいの茎の部分をポキッと折ります。常に湧き水が流れている状態なので、水かけ菜も水が上がっている状態なので、簡単に折れます。根元など硬いところは折れませんので、少し上のところを折ると良いでしょう。
【季節の手仕事】生の水かけ菜のレシピとメニュー
水かけ菜漬けのレシピ
《 材料 》
水かけ菜 1kg
粗塩 40g(4%)
《 作り方 》
①水かけ菜を綺麗に洗います。
②塩を振りながら塩もみします。主に葉の部分をもみます。とうの部分は強くもむとすじっぽくなってしまうので、軽くもみます。
③「漬物樽」量によっては「保存袋」に平らになるように詰めていきます。2kgくらいの重石をのせます。
➃1日置き、水があがってきたら、上下を返します(天地返し)。
⑤上下を返したあとは、重しを半分にし、常に水に浸かっている状態を保ちます。
翌日もしくは2日後には完成です。
⑥食べる時には、食べる分だけ取り出すようにして、残りはそのまま樽の中で保存します。常に水に浸かっている状態を保ちます。
大量に作り、長期間樽の中に漬け込むと酸味が強くなるため、ある程度日にちが経ってしまったら、保存袋に入れて、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存します。
食べる時は、さっと水で洗って切って召し上がってください。

水かけ菜のメニュー
水かけ菜は、生でいただくよりも、塩で漬け込んで浅漬け、古漬けのお漬物としていただくのが普通です。
ただ地元でしか手に入らない、地元ならではの、地元のお母さんたちが作る生の水かけ菜を使ったメニューがあります。
水かけ菜の炒め物、水かけ菜のお浸し、水かけ菜の卵とじ、水かけ菜のしゃぶしゃぶ、水かけ菜の混ぜご飯、水かけ菜のペペロンチーノなど甘い水かけ菜をいかしたメニューばかりです。
水かけつぼみ菜との違い
「水かけ菜」とは別で、「水かけつぼみ菜」という野菜もあります。
こちらは別名「京菜」とも呼ばれ、水かけ菜よりも葉が小さく、菜花の若いつぼみを収穫して食べます。
「水かけ菜」と同じく、富士山の雪解け水を利用し、栽培されます。時期としては、「水かけ菜」の盛りが過ぎた頃に芽吹き小さなつぼみ付近だけを手摘みするのが「水かけつぼみ菜」となります。
水かけ菜のおすすめの逸品
地元にいても、水かけ菜や水かけつぼみ菜の漬物は、手に入り難いものです。
その「御殿場の水かけつぼみ菜」を、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓
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