蕎仙坊(きょうざんぼう)とは
「お蕎麦を食べに行くとしたら、どこに行きますか?」と聞かれたら、迷わず答えるのが、裾野にある「蕎仙坊(きょうざんぼう)」さんです。
食材店ではありませんし、お蕎麦を販売しているわけではありませんが、美味しいのでご紹介します。

富士山の麓、裾野市須山という、街中からは人里離れた、かなり富士山に近いところにある古民家です。

コロナになってからは、完全予約制となっておりますので、必ず前日までに、予約をしておかなければなりません。お気をつけください。
ただ、コロナ対策は万全で、入口での検温とアルコール消毒の徹底や、何かあった時のための、代表者の名前と連絡先の記入も求められました。
さらに、食事は1時間以内ということも言われました。お蕎麦なので、1時間あれば十分なので良かったです。逆に、お蕎麦だから、1時間でもゆっくりと楽しめます。
他のお客様との席の間隔を広くし、建物内は扇風機が回り、網戸がついている扉は全て開いていました。訪れた日は、夏の暑い日。今年の最高気温を記録した日にもかかわらず、ここは山の上ということもあり、自然の風が涼しく、冷房がなくても気持ちよく、快適な店内でした。
お席からは、鳥の巣箱が見え、メジロが何度か遊びに来ており、暑さなど感じられない、素敵な時間を過ごせました。

店内に入るとすぐにある蕎麦打ちをする場所。蕎麦打ちをしているところをみることができるのは、嬉しいですね。でも食べる時間には打ち終わっていないといけなので、ここで蕎麦打ちをされるのを見たことがありません。きっと打たれているのは、営業時間前ですよね。残念です。
蕎仙坊(きょうざんぼう)のおすすめメニュー
2022年8月時点でのメニューです。




ひやじるそばとは、夏限定でしょうか。

甘いものも捨てがたい。

いつも定番の「天ぷら付き二色」を注文してしまいます。

ちなみに二色とは、単純に言うと色の違いなのでしょうが、色の薄い透き通った感じの細めの普通の太さのお蕎麦と、色の濃い太目の太さの田舎蕎麦のことをいいます。
お蕎麦は、ここが好き、あそこが好きとみなさん好みがあるかと思います。蕎仙坊さんのお蕎麦が好きな方は、この太い方の田舎蕎麦が好きな方が多いのではないでしょうか。
この田舎蕎麦は、噛めば噛むほどに味がでる不思議なお蕎麦です。よくお蕎麦は、喉で食べるなんていう方もいらっしゃいますが、この田舎蕎麦は、ゆっくりと噛みしめて味わっていただきたいものです。しかも、噛みしめて食べるとお腹に溜まります。蕎仙坊さんのお蕎麦を食べた後は、お腹がいっぱいで動けないということはないのですが、とても腹持ちがよく夕食もいらないくらいいつまでもお腹が膨れた状態になります。普通のお蕎麦だとすぐにお腹がすいてしまうのに、とても不思議です。

今回の天ぷらは、海老、葉生姜、万願寺とうがらし、かぼちゃ、茄子、付け合わせで柚子、さやえんどうでした。

ちなみに、昨秋お伺いした際には、海老はもちろん、さつまいも、しめじ…などが見えます。天ぷらも季節のお野菜を使ってくださっていたのですね。今まで、気が付きませんでした。
蕎仙坊(きょうざんぼう)のインテリア
古民家の建物の中には、見どころが満載です。

何という道具なのか存じ上げないものが多く、杵や鍬くらいしかわかりません。厚めの鋸のようなものは、何を切るのでしょうかね?

富士山の麓にあるだけに、富士山の暖簾です。染めの中程には、ススキでしょうか。蕎仙坊さんの近くでも、毎年ススキの野焼きをします。それでこのデザインなのでしょうか。素敵ですね。
照明器具も、どれも素敵です。

玄関に入ってからの待合室です。コロナ前は、ここで順番待ちをしました。年末にお伺いすると、ここがいつも人で賑わっていました。今は、完全予約制なので、ここに人が賑わうこともなくなりましたね。少し寂しい気もします。

この蕎麦湯を持ってきてくださるお湯差しの暖簾が、とても素敵で好きです。どう見てもオーダーメイドですよね。
ちなみに、お蕎麦を食べた後に蕎麦湯をいただきますよね。今まで、あまり美味しいものではないと思っておりました。しかし、今回は、和食の料理人でもある相方に蕎麦湯の量を調整してもらい飲んでみたら、なんと美味しいこと。もちろん、蕎仙坊さんのお出しの出し方が絶妙なので、おつゆが美味しいのですが、蕎麦湯の量のバランスで、これだけ美味しい出汁の味を味わえるとは、思ってもいませんでした。本当に無知なのは、恥ずかしいです…。
蕎仙坊(きょうざんぼう)のエクステリア~お庭のお花たち~
駐車場から玄関までの間に、いつもとっても可憐なお花たちが咲いています。
時代がタイムスリップしたかのように、自然に咲いているお花たちが「本当の姿」で咲いています。このお花の本当の姿を見にお伺いするだけでも、価値があると思います。

自然のホトトギスは、茎もこんなに細いです。ハウス栽培のものとは全く違い、可憐です。毎年自然に咲くのでしょうね。素敵です。

萩のお花は、ひとつひとつが、こんなにかわいいお花なんですよ。

大文字草が、お庭にあるなんて、ほんと素敵です。

ピントが合っていなくてすみません。水引もたくさん咲いていました。

自然の竜胆です。お花やさんで販売しているハウス栽培の竜胆とは、大違いな可憐さです。これが竜胆の本当の姿です。
蕎仙坊(きょうざんぼう)のおすすめの逸品
お庭に「大文字草」が咲いているなんて、なんて素敵なことでしょう。蕎仙坊の素敵なところは、そんなエクステリアまでもファンにさせてしまうところです。
「大文字草」がお庭に欲しくなりました。発送の時季などもあるかと思いますが、こちらからお取り寄せができます。↓↓↓

蕎仙坊(きょうざんぼう)の住所・アクセス
◆住所
静岡県裾野市須山1737
◆電話
055-998-0170
◆営業時間
11:30~14:00
◆休み
月曜、火曜定休
◆駐車場
たくさんあります
◆席数
畳の部屋のため不明。30席くらいです。
◆アクセス
東名裾野ICから車で約10分。
最寄駅は、御殿場線岩波駅。ただし駅からタクシーで約15~20分はかかります。
◆ホームページ
明日はどんな手仕事する?
お蕎麦の味がわかるには、歳を重ねないとわからないのだと思っていましたが、今回、何か少しだけ開けた気がしました。蕎仙坊さんには、すでに何十回と訪れているのですが、それで少しわかったというのも、お恥ずかしい話ですし、失礼ですよね。でももっといろんなお蕎麦を食べて、大人な味を知りたいと思いました。これだけでも、一皮剥けたかしら。
それでは、最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
明日が素敵な1日になりますように。
季節の手仕事の関連記事
◆「おすすめの食材店と旬の食材探しで訪れたい道の駅」の記事はこちら ↓↓↓

◆「季節の手仕事カレンダー」はこちら ↓↓↓

◆「食材別の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「和菓子の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「暦としつらえの季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

◆「お花の季節の手仕事」のまとめ記事はこちら ↓↓↓

コメント